華人計画 其ノ零・下
(投稿者:フェイ)
BGM:FIGHT(機動戦士ガンダムOO O.S.T2より)
「―――死んじまったか、案外あっけねぇもんだったな」
海面へと落下していった隊長のメードを見届けることなく、ゴーガ・ツ・ヴァエーは背を向ける。
楼蘭を守る空戦メード部隊『旗兵隊』――それもこんなものか。
「いくぜお前ら。興がさめちまった」
フライに合図を送り、攻め込むつもりだった楼蘭の方角へと背を向ける。
部隊を動かすなら何かやってこい、ぐらいは言われそうだが、そんな事ゴーガ・ツ・ヴァエーには関係がなかった。
とにかく、早い相手と戦い、それを超えたかった。
その相手がこの程度では――。
と、ゴーガ・ツ・ヴァエーは、フライが何かを警戒するかのように動かないのに気づいた。
「……おぉいお前たち、早く――」
「待ちたまえ。まだお帰りいただくには早い時間だ――今しばらく付き合っていただこう!」
「…!!」
ゴーガ・ツ・ヴァエーが構えを取り直すのとほぼ同時、『敵』へと向かった二匹のフライが切り裂かれた。
二匹の亡骸の向こうに見えるのは、軍刀を構え百八式飛行衆を駆る永花の姿。
その顔の左半分には鋭い傷跡が刻まれ、真っ赤な血に塗れ左目の開く様子は無く、しかしその右目は爛々と生気を湛え輝いていた。
「んなバカな! アンタの飛行機は今オレが…!」
「確かに…だが、捨てる神あれば拾う神ありといったところかな!」
永花の駆る飛行衆の側面、そこに描かれたナンバリングは『七』。
「さっきの奴と違う!?」
「その通り! 皐の飛行衆だ…!! 貴様らにやられた私の部下…皐のな!!」
「だがなぁ!!」
構えたゴーガ・ツ・ヴァエーはその羽を振るわせ始める。
次第に動きを早め、まるでホバリングしているかのような音が響き始める。
狙いを永花に定め。
「そんなスピードじゃあさっきと結果は同じなんだよ!!」
一気に加速。
飛行衆の出せる限界の速度を発揮したとしても到底避けることの出来ない速度。
しかし。
「ふっ…それがどうしたぁぁああ...
»続きを見る
- URL:
- http://www8.atwiki.jp/maid_kikaku/pages/914.html
- 関連単語:
-
»
M.A.I.D.@wiki - 華人計画 其ノ零・下