黄薔薇(嫉妬・不貞)
(投稿者:店長)
エルフィファーレが眠りから覚めると、 濃厚な男性の精の香りが、薄れた香水の残滓と女性特有の汗の物と混じって漂っていた。
まだ寝起きと事後の気だるさが残る身体を動かし、寝床から起き上がる。
すらりとした白い肌に、今は下着すら身に着けてはいない。
女性は眠る時は香水のみを身に纏うを実践したのではなく、つい何時もの奉仕の最後で果てて、寝てしまったのだった。
隣では無精髭が伸びている男性の横顔が、目を瞑ったままこちらを向いている。
彼は初期から軍事正常化委員会に所属する隊員の中で、珍しくジーク至上主義を唱えない変わった人物だった。
それでも未だに軍事正常化委員会に居続けられるのは、単に人数不足であるだけではない。
彼は軍事正常化委員会の資金運用を任されている幹部の一人だった。
俺はジークに操を立てるわけではないからな、
と告げながら、エルフィファーレを情交を迫ってきたのは彼女がこの組織に所属してから数日後のことだ。
組織ではメード以外の女性の存在がいなかった。
正確にはこのアジトの構成員にはいなかったというのが正しいが、そのおかげで人の三大欲求の一つが膨れ上がる結果になったのだ。
何時とも死ぬかもしれない恐怖と隣り合わせであるがゆえに、本能が種の存続を求めるのだ。
しかしだからといって情欲のはけ口として流石に同性愛に走るわけにもいかない。
そんな時にやってきた彼女は、文字通り癒しの場であった。 ただ、壊してしまうのではと小さな彼女を見て彼らは怯えていた。
しかし蓋を開けてみれば、怖がるどころかちゃっかりお小遣いをせしめる強かな女というのが彼女に対する彼らの認識だ。
数週間もしない内に、彼女の顧客は二桁に達していた。
彼女と一緒に寝るために必要なのはお金、ないしはお話。
何気ない会話でも、それこそ昔何をしていたのか、この組織に所属する前はどの作戦に従事していたのか。
アルコールが混じった時には面白くもなさそうな、組織の内情に踏み込んだ内容をしゃべってしまったというものもいたという。
また、それが今の立場に対する愚痴でも何でも、吐き捨てるように言ったと...
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