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M.A.I.D.@wiki - シュラハテン・ハウス シュラハテン・ハウス (投稿者:神父) 4000m級の山々が居並ぶグロースヴァントと海面高度6000mほどに広がる灰色の雲の間を、Me110は快調に飛行している。 山腹から吹き上げたり吹き降ろしたりと気紛れな風や気温・湿度の変動にもかかわらず水銀のように滑らかな航跡を描いているのは、 ロッサが常にキャブレタや点火時期、あるいは過給圧を調整し、操縦桿とラダーペダルから手足を離さずにいるからである。 これがFw209であれば 機械式統制装置 ( コマンドゲレート )にすべてを一任できたのだが、あいにくMe110にはそういった高度な装備はない。 彼女はヘッドレスト越しに相方を振り返り、狭い後部胴体の中で呑気に眠っているのを発見した。 操縦桿を素早く上下させ、瞬間的にピッチングを起こす。 直後、胴体内部の肋材に頭をぶつけたレイリが「にぎゃっ」という曖昧な悲鳴を上げ、目を覚ました。 「……あのね、レイリ、私がそれなりに神経を使って操縦してる時にそういう態度ってどうなのよ?」 「へ? ああー、うん、そのー、ほら、アタシって低血圧だしどっちかっていうと夜行性だし……」 「ふーん、それなら血圧を上げるいい方法を教えてあげるけど」 言うなり、ロッサは背中越しにレイリの上着の裾から手を突っ込んだ―――後写鏡の限られた視界のみで、恐ろしいほどの正確さで。 物入れを漁るような気軽さでレイリの細い身体をまさぐる。寝ぼけ気味の彼女にもこれは効いた。 「ちょっ、どこ触っ……ふぎゃ!」 のけぞった拍子にまたしても肋材に後頭部を激突させ、レイリが呻いた。 予想外の効果に、ロッサも笑みを引っ込めて「あ、ごめんごめん」と謝る。 「痛たた……なによう、ひどいじゃない。アタシの頭がジャガイモみたいになっちゃう」 「悪かったってば。でもまあ、目は覚めたんじゃない?」 「まあ、覚めたけど……」 「じゃあ、そろそろ目的地が近いからイェリコを探してくれる? あなたの方が目がいいでしょ」 「ええー? この高度って寒いし出たくないんだけど」 「……じゃあいいわよ、キャノピ越しでもいいから探してちょうだい」 「はいはーい」 レイリがヘッドレ...
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http://www8.atwiki.jp/maid_kikaku/pages/1072.html
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