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裕樹君捕獲大作戦(仮)
裕樹君捕獲大作戦(仮)
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裕樹君捕獲大作戦
ピアノをBGMにしてちょっとした手品ショーが繰り広げられる。
「さて、次に取り出だしたるは、何の変哲も無いトランプ。」
と言いながら、表を向けて横にスライドさせる。
「この通り、番号順に並んでますね。さてここで、一度裏返しにします。
そしてさらに表を向けると…。」
そこには、真っ白なカードが並んでいた。
おおー、と数名の客たちから声が上がる。
ここは、『クエルクス』 今日は手品バーの真似事をしている。
そんなタイミングで、一人の女が入店してきた。
「なんや、姐さんが自分のおるとこに来るなんて、えらい珍しいですやん。」
カツカツと小気味よいヒールの音を立てながら、カウンターまで行く真砂。
「依頼よ。」
そう一言だけ告げた。
今回の主人公、竿崎裕樹。彼は今日、とっても不運だった。
昨日は珍しく仕事が速く終わり、日付が変わる前には眠りに落ちていた。
その為かは分からないが、目が覚めて時計を見ると、針は5時の16分前、つまり4時44分をさしていた。
(偶然ってすごいなぁ…)
とか、この時点では思っていた裕樹は、後に大きく後悔することになる。
4時44分に目が覚めた後、二度寝した裕樹が再び目を覚ますと、カーテンの隙間から朝日が覗いていた。
何気なく、時計を見ると、その針は4時44分を指していた。
しばし呆然と時計を見つめる裕樹。
急いでテレビのリモコンを探し、電源をつけてみる。…が、テレビは無反応だった。
何度か試したが、相変わらず黒い画面を湛えていた。
とりあえず、テレビ本体の電源ボタンを押し、時間を確認する。
そこに表示されたのは、明らかに遅刻する(している)時間だった。
(あちゃ、やってもうた…)
と...
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